一条工務店と積水ハウスを比較|断熱・耐震・保証を公式情報だけで整理

一条工務店 vs 積水ハウス 断熱・耐震・保証を比較

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一条工務店と積水ハウスは、どちらも「地震に強い」「高断熱」を掲げています。ただ、公式サイトを読み比べると、同じことを主張するのに使っている物差しが違います。

この記事では、両社の断熱・耐震・保証を、各社の公式サイトの本文で確認できた内容だけで並べます。検索結果の抜粋や口コミの数字は入れていません。

なお、坪単価は載せていません。両社とも公式の価格表を出しておらず、確かめられる数字がないためです。

結論:物差しが違うので、同じ土俵では比べられない

項目 一条工務店(グラン・スマート) 積水ハウス
断熱 断熱等級7が標準 断熱等級6に「対応可能」/長期優良住宅では標準仕様で等級5
耐震 耐震等級3(全棟標準) 耐震性能のページに等級の記載なし。震災での全壊・半壊ゼロの実績と工法で説明/長期優良住宅では標準仕様で「等級2又は3」の認定基準に対応
保証 30年 初期30年+有料点検・有償工事で延長(「永年保証」)

表の一番大きな違いは耐震の行です。以下で項目ごとに補足します。

断熱:「標準」と「対応可能」は同じ意味ではない

一条工務店 グラン・スマートは、断熱等級7が標準です。ただし公式ページには「建築地やプラン、採用する仕様によっては対応できない場合があります」と注記があります。

積水ハウスは、快適性能のページに「断熱性能 等級6 対応可能」とあります。「標準」ではなく「対応可能」という書き方です。一方、長期優良住宅認定制度のページでは、認定基準のうち省エネルギー対策(断熱等性能等級5・一次エネルギー消費量等級6)に「当社の標準仕様で認定基準に対応しています」と書かれています。こちらには「邸別に計算するため、プランにより対応が異なる場合があります」という注記がついています。

つまり、積水ハウスについて公式から読み取れるのは「標準仕様は等級5、等級6は対応可能」という二段構えです。等級6が標準だとは書かれていません。

なお、積水ハウスはUA値の数値そのものを、ここで挙げた性能ページには載せていません。一条工務店も同様です。

見るときの注意:「標準」と「対応可能」「相当」は意味が違います。対応可能は、追加の仕様やオプションが要る場合を含みます。自分のプランでどの等級になるのかは、見積もりの段階で確認してください。

耐震:積水ハウスは等級で名乗っていない

ここが両社でいちばん違うところです。

一条工務店は耐震等級3を、すべての商品タイプ・建物で標準仕様としています。等級という共通の物差しで名乗る形です。

積水ハウスの耐震性能のページには、耐震等級という言葉が出てきません(2026年9月29日に全文を確認)。代わりに書かれているのは次のような内容です。

  • 阪神・淡路大震災(1995年)の被害エリアに建っていた積水ハウス29,692棟のうち、全壊・半壊は0棟。東日本大震災(2011年)も177,488棟のうち全壊・半壊0棟。熊本地震(2016年)でも全壊・半壊した棟はなし(※地盤移動および津波によるものは除く)
  • 柱と基礎を直接つなぐ「基礎ダイレクトジョイント」
  • 軽量鉄骨・重量鉄骨・木造それぞれで実物大の耐震実験を実施
  • 揺れに合わせて外壁が回転する「外壁パネルロッキング工法」(鉄骨)、「スライドアブソーバー工法」(木造)
  • ISO9001取得工場での生産と、直接責任施工体制

等級の記載が出てくるのは、長期優良住宅認定制度のページです。そこでは認定基準の「耐震等級(倒壊等防止)2又は3又は免震建築物であること」に対して「当社の標準仕様で認定基準に対応しています」と書かれています。これは「2または3のどちらかを満たす」という意味で、等級3だと明言したものではありません。

どう読むか:等級の記載がないことは、耐震性能が低いことを意味しません。実際、上記のとおり震災での実績を公表しています。ただし等級という共通の物差しでは比べられないため、一条工務店と横に並べて優劣を判断することはできません。等級が必要なら(地震保険の割引など)、自分のプランで等級3の評価書が取れるか、費用はいくらかを営業担当に確認してください。

保証:年数は同じ30年でも、その先が違う

一条工務店は30年保証です。無料点検、無償のシロアリ予防工事、防水の必要なメンテナンス工事などを続けることが条件になっています。

積水ハウスは、構造躯体と雨水の侵入を防止する部分について「初期30年保証制度」を適用しています。そのうえで、初期保証が終わったあとも必要な有料点検・有償工事を行うことで、建物がある限り保証を延長できるとしています(「永年保証」)。

初期の30年は同じですが、その先の扱いが違います。積水ハウスは上限年数を切らずに延長できる形を取っています。ただし、延長には有料点検と有償工事が条件です。

見るときの注意:保証は年数だけでなく、対象部位(構造躯体・雨水の侵入を防止する部分など)と、延長の条件をセットで見てください。有償メンテナンスの費用の目安を見積もり段階で聞いておくと、長い目で見た負担を比べられます。

まとめ:何を確かめるかで見る場所が変わる

  • 断熱の等級を最優先するなら:一条工務店 グラン・スマートが断熱等級7を標準としています。ただし建築地・プラン・仕様の条件つきです。
  • 耐震を等級で確認したいなら:一条工務店は等級3を全棟標準としています。積水ハウスは等級での記載がないため、自分のプランで評価書が取れるかを個別に確認する必要があります。
  • 過去の震災での実績を重く見るなら:積水ハウスが棟数つきの数字を公表しています。
  • 保証は初期30年が同じ:違いはその先で、積水ハウスは有料点検・有償工事を条件に上限年数を切らずに延長できるとしています。

この記事では順位をつけていません。公式の数字だけで比べると、両社は同じ物差しで語っていないため、どちらが良いかは何を確かめたいかで変わるためです。

自分の土地と間取りで、見積もりを並べてみる

ここまで見たとおり、断熱や耐震の等級、保証の条件は、各社とも「プランや仕様によって変わる」と書いています。自分の間取りでどうなり、いくらかかるのかは、実際の間取りと見積もりを並べてみないと分かりません。

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5社を横断して同じ3項目で並べた記事もあります。あわせてご覧ください。
→ ハウスメーカー5社の性能を比べた|断熱・耐震・保証を公式情報だけで整理

出典

一条工務店(2026年9月25日に確認)

  • グラン・スマート(断熱):https://www.ichijo.co.jp/lineup/grand-smart/
  • 耐震:https://www.ichijo.co.jp/lp/taishin/
  • 保証:https://www.ichijo.co.jp/aftersupport/

積水ハウス(2026年9月29日に確認)

  • 耐震性能:https://www.sekisuihouse.co.jp/kodate/spec/technology/earthquake-resistance/
  • 快適性能(断熱):https://www.sekisuihouse.co.jp/kodate/spec/technology/comfortability/
  • 長期優良住宅認定制度:https://www.sekisuihouse.co.jp/kodate/spec/technology/long-life-quality-housing/
  • 永年保証:https://www.sekisuihouse.co.jp/kodate/products/shawood/technology/comfortable/